住宅ローンが残っている不動産売却にかかる費用は？

住宅ローンが残っている家を売却することは可能なのでしょうか。
住宅ローンが残っていても売却自体は可能ですが、その際に発生する費用も押さえておく必要があります。
そこでこの記事では、不動産売却の際に住宅ローンが残っている場合、どのような費用がかかるかを解説します。

住宅ローンが残っている不動産を売却する際の返済費用

住宅ローンが残っている不動産は、返済をしながら売却活動をおこなうことが大前提です。
売却活動に入る前に、まずは住宅ローンの残債を確認しましょう。
借り入れ先の金融機関から送られてくる残高証明書を見て、残債がいくら残っているか確認できます。
不動産売却するには、二重ローンを避けるために売却を先に済ませてから住み替え先を購入する方法があります。
くわえて、現在の家に住みながら売却する方法や、住まいを売却し、賃貸物件として家賃を支払うことで住み続けるリースバックという手段もあります。
上記の方法でまとまった資金が手に入るため、返済費用として貯金するようにしましょう。

住宅ローン以外に不動産売却の際に発生する費用の種類

不動産売却する際には、住宅ローンの返済費用の他にもお金がかかります。
具体的な種類は、下記のとおりです。

• 仲介手数料
• 測量にかかる費用
• 不動産登記にかかる費用
• 必要書類の作成や準備にかかる費用
• 引っ越し費用

このように、住宅ローンだけでなく、さまざまな種類の費用が必要です。
なお、不動産登記にかかる費用のなかには、抵当権の抹消にかかる費用も含まれています。
くわえて、譲渡所得税・印紙税・登録免許税・消費税と4種類の税金がかかります。
住民税・復興特別所得税・所得税を合わせたものを譲渡所得税と呼び、売却で得た利益に対して課税され、印紙税は売却金額に応じた収入印紙を課税文書である売買契約書に貼付し納税します。
登録免許税は抵当権抹消時に支払う税金であり、消費税は売買契約の成功報酬として不動産会社へ支払う仲介手数料や司法書士の登記手続き手数料に消費税がかかります。
納税が必要な税金についても覚えておくと良いでしょう。

不動産売却時にかかる仲介手数料の費用

仲介手数料とは、不動産売却時に不動産会社が買主を仲介した際に成功報酬として発生する費用です。
不動産会社へ仲介手数料を支払うタイミングは、売却が成約してからです。
実際に、仲介手数料はどのくらいかかるのでしょうか。
下記のように、売却価格によって報酬額が決まっています。

• 売却価格が200万円以下→取引額の5％以内
• 売却価格が200万円以上400万円以下→取引額の4％以内
• 売却価格が400万円以上→取引額の3％以内

このように、売却価格によって支払う仲介手数料が異なります。

まとめ

不動産売却においては、住宅ローンの他にもさまざまな種類の費用や税金の支出があると覚えておきましょう。
とくに、仲介手数料については、かかる費用や支払いのタイミングを押さえておくことが大切です。
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